ぼや騒ぎ

 ~日々徒然なるままにひぐらし

ヤミと帽子と本の旅人

見たよ。

 

 高校生になるまで、実は深夜アニメって言うものを見たことがなかった。見るきっかけになったのは、やはり美術部に入ったからか。まぁ入らなくても、漫画好きの僕ならいつかは辿り着いてたと思うけど。

 この頃の僕は、TSUTAYAや古本屋に通い、アニメや漫画を物色していた時期でもあった。今の僕の原点とも言える。さまざまな漫画を読み、借りてきたアニメを見て、Webでお気に入り巡りのネットサーフィンをし、イラストレーターの名前をどんどん覚え、模写をしては俺うめー(゚Д゚)していた。

 いつからかは覚えてないが、たぶんこの時期から百合というものを意識するようになっていた。女性同士が恋愛をするというパラダイス。女性特有の、自分の本当の気持ちを表せず、もやもやする内面的な表現方法に惚れた。そしてTSUTAYAで見た「ヤミと帽子と本の旅人」。このときはまだ百合作品とは知らなかった。百合作品だと知ったのは、それから数年後。

 それからまたまた数年が経ち、現在に至る。作品の名前を知ってから何年経ってるんだって話。

 

 原作は18禁エロゲー。ヒロインのイブを探し出すストーリーの基軸上に、百合がくっついているお話。原作版は知らないが、アニメ版はもろに百合作品というわけではなく、百合テイストが入った作品になっている印象を受けた。実際百合っぽい話は数話しかなく、大抵、主人公の葉月が本筋となっているストーリーにしか百合はない。そのせいで、最終話での主人公の葉月とヒロインのイブとの大事なキスシーンが僕には軽く見えてしまった。もちろんドキドキしたけど。また、イブも葉月に対してそれほど恋愛感情を見せている表現はなく、むしろ葉月の世界でイブは、男性と交際しようとしているシーンがある(焼餅を焼かせるため?)それと、図書館に戻った後のイブの気の抜けた感じが、結局葉月の世界も、数ある旅の中の一つだったのかなという印象を受けてしまい、葉月の一方的な恋愛感情とは裏腹に、イブはそうでもなかったのかなーと想像してしまった。そこはどことなく可愛そうに思え、それはそれで美味しかったけど。

 とまぁ、想像していた話とはちょっと違っていて、総合的な感想としたらまずまず。もっとイブから葉月に対して特別な感情を抱いて欲しかったり、百合っぽい話をたくさん含んで欲しかったなぁ。

 しかしまぁー評判通り、エロかった。主人公のオナヌーシーン、べろチューシーン、加えよだれと。サブキャラのコスチュームの露出具合も、間違えてアダルトアニメでも見てるんじゃないかと何度思ったことか。これを当時は地上波で放送していたんだから凄まじい・・・。